「初めてのLangChain ―LangChainとLangGraphによるAI/LLMアプリケーションの構築」(Mayo Oshin、Nuno Campos 著/新井翔太・嶋田健志 訳/オライリー・ジャパン)を書籍棚に追加しました。
本書は、LangChainおよびLangGraphを用いてAI/LLMアプリケーションを構築するための実践的ガイドです。
生成AIを「呼び出す」だけでなく、「設計し、運用する」観点から学べる構成となっており、LLM時代のアプリケーション開発に必要な設計・実装・評価・モニタリングを体系的に理解できます。
この本で学べること
LangChainを中心に、LLMアプリケーションを構築するための考え方と実践手法を幅広く学ぶことができます。
主な内容は以下の通りです:
LangChainの基本構造:
Runnableやプロンプトテンプレート、構造化出力、チェーン合成など、LangChainのアーキテクチャを理解。
PythonやJavaScriptを用いたコード例を交えて、LLMと他サービスを柔軟に連携する方法を解説します。
RAG(Retrieval-Augmented Generation)の実装:
テキスト分割・埋め込み生成・ベクトルストア構築・Retriever最適化などを通じて、
RAGの基本から高度な検索統合手法(RAPTOR、ColBERTなど)までを紹介。
チャット+RAG統合アプリケーション:
Rewrite-Retrieve-Readパターン、クエリルーティング、メタデータ検索など、
会話型AIと知識検索を融合させた実践的アプリケーション開発を学べます。
LangGraphによる状態管理とメモリ:
StateGraphの設計、チャット履歴の保存・トリミング・マージといった文脈管理の実装。
LangGraphを用いて、複雑な対話やタスクを安定的に処理する仕組みを解説。
エージェント設計とマルチエージェント構成:
Plan-Doループ、ツール連携、リフレクション、サブグラフなど、
エージェントを自律的に動作させるための設計思想と実装パターン。
テスト・評価・モニタリング:
LangGraph Platformでのデプロイ、評価指標の設計、
運用中のモニタリングや継続的改善を支えるフィードバック手法を紹介。
こんな方におすすめ
- LangChain/LangGraphを基礎から体系的に学びたいエンジニア
- RAGやエージェントなどを組み合わせたAIアプリを自作したい方
- ChatGPT APIだけでなく、自社システムにLLMを統合したい開発者
- PythonまたはJavaScriptでLLMを実践的に扱いたい技術者
- AIアプリの構築から運用・評価までを包括的に理解したい方
書籍情報
- 書名:初めてのLangChain ―LangChainとLangGraphによるAI/LLMアプリケーションの構築
- 著者:Mayo Oshin、Nuno Campos
- 翻訳:新井翔太、嶋田健志
- 出版社:オライリー・ジャパン
- 発行日:2025年9月16日
- 仕様:単行本(ソフトカバー)/296ページ
- ISBN:978-4-8144-0130-7
- リンク:Amazonで見る / オライリー公式サイト
生成AI時代のアプリケーション開発は、単なるプロンプト設計にとどまらず、
LLMを制御し、継続的に進化させる設計思考が求められます。
本書は、LangChain/LangGraphを通じてその全体像を実装ベースで理解できる一冊。
Weeybleの書籍棚にも、AIエンジニアリングの新しい入門書として追加しました📚
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